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聖ワインバルド修道院長                        記念日 12月 18日


 8世紀のイギリスで重要な地主であったサクソンのリチャードは、ウィリバルドとワインバルドという2人の息子を連れてローマへ巡礼に行った。
 ウィリバルドはローマから聖地に行き、歴史上イギリス人として最初に聖地を訪ねた人となった。しかしワインバルドは兄のような体力がなく、ローマへ着く頃は病気になったので、ローマに7年間、学生として留まった。やがて彼は修道士となってイギリスへ帰ったが、友人を連れて再びローマに帰った時、739年にボニファチオに出会った。
 ボニファチオの最大の関心はドイツに福音をもたらすことであった。彼はワインバルドがまだ病気ではあったが、彼に勧めていっしょにドイツへ宣教に出かけた。
 彼はチューリンゲンに到着後、司祭となり、7つの教会を司牧した。人々の妨害にも負けずにババリアまで行って働いたが、修道生活への召命を深く感じ、アイヒシュタットにいる兄のウィリバルド司教と協力して、男性と女性のための修道院を創立した。彼等はその頃まだイギリスにいた妹ワルブルガを呼んで修道院の院長にした。
 ワインバルドは最後の3年間を非常な苦痛を忍びながら病床で過ごし、他の修道士たちと一緒に聖堂で祈りをすることも出来なかったが、病気を忍耐強く耐え忍んで、716年12月に死去した。